騎士団長殺し

騎士団長殺し 第1部: 顕れるイデア編(上) (新潮文庫)

騎士団長殺し 第1部: 顕れるイデア編(上) (新潮文庫)

  • 作者:村上 春樹
  • 発売日: 2019/02/28
  • メディア: ペーパーバック

★★★★★

おもしろかった。やはりベストセラーはリアルタイムで買って読んだ方がいい。そしてリアルタイムな考察とかに参加したかった。

  • 免色さんクオリティへの絶対的信頼 もちろん免色のオムレツが完璧ではないはずがない。

「完璧なオムレツだ」と私は言った。
免色は笑った。「そうでもありません。もっとよくできたオムレツを前に作ったこともあります」
それはいったいどんなものだろう? 立派な翼をそなえて、東京から大阪まで二時間あれば空を飛んでいけるオムレツかもしれない。

  • 「色を持たない・・・」、へのセルフメタファーもあるんだろうか
  • 付点改めてみるとすごい多いけど効果的
  • 疑問形でもイントネーション下げる系女子ブーム(from 1Q84)
  • 章タイトルがとてもいい。ネタバレにならず後から見直す時の索引になりつつ読んでる時も期待感煽られる。
  • ミニバンとプリウスの描写が的確にひどいw
  • 自分落ちか? と思わせつつ絶妙に避ける構成 ぞわぞわしつつ陳腐にならない
    • と言いつつ若干自分落ち要素ある説もある
      • 短編だったら自分落ち匂わせ終わりで全然いいんだけど長編だときついよね的な。夢オチと同じで。
  • シーヴァス飲みたい
  • 震災のエピソードは蛇足感あるのは否めないが、時代性をあえて明確に取り入れたんだろうか
  • プロローグとエピローグ 全然非対称だがどちらもいい
  • 1Q84とか世界の終わり・・とか並列で進む話は面白いけど、テンポが1/nになるから読むの遅い勢としては今作の方が読みやすい