- 作者: 池澤夏樹
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 1998/04
- メディア: 文庫
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まあまあ初期の作品を集めた短編集?
やはりこの人の孤独観はフィットしすぎてやばい。
その後の作品の原石になっていそうなのもあります。テーマは割と普遍で不変なのかもしれない。勝手に分類すると
- スピリチュアルゾーン(眠る女)
- エンタメゾーン(アステロイド観測隊)
- 孤独ゾーン(最後の一羽、北への旅)
みたいな。北の国ゾーンでもある。雪のある風景に回帰するというのは、もう確かに俺もそうするしかないな。という感じがした。そういうことだよ。ていう。
パーティー、贈り物も、ヤーチャイカあたりの雰囲気と繋がっているような気もする。(パーティーゾーン)
「鮎」みたいな、物語な話もかなり好きだ。
表題作は結構マニアックなフェチな話と取れなくも無いかも。
函館の立待岬に行ったときに途中の墓地からみた風景が綺麗で、ここならいいかなと思ったけど、それならいっそこの話みたいなのがいいよな。
一番ヒットは最後の「眠る人々」。
送電線マニアとしてはたまりません。
夜に見たことはないけど相当よさそうだ。この風景はいつか実際に見てやる。