たんぽぽのお酒

★★★

少年目線の群像劇。夏の始まりと終わり。ぎりぎり夏のうちに無理やり読んだ。 暗喩が多くて翻訳のリズムにも慣れないので最初読み進めるのがしんどいんだけど、大人の言葉を聞き流す少年のように、ぎりぎり筋が追える範囲の最高速で読み飛ばすのがいいと思った。というかそうした。大人の言葉を聞き流す少年のようにって完全にうまいこと言った。 群像劇で大人の隙間をすり抜けて移動できる少年視点は主観と客観の間のようでいい視点だと思った。第2.5者くらいの視線。